築50年の実家は、窓がやたら大きな窓が多いため、冷気が窓から侵入してきます。冬場はファンヒーターをつけて部屋の中にいても寒いです。畳の下にアルミのシートを敷いても改善しませんでした。冷気が窓から入ってきているのは理解していので二重窓を検討しましたが、高すぎます。一晩中ファンヒーターをつけておくのも灯油代がかかります。
実家で使用する部屋は外側からガラス・障子の構造になっているので、この障子をなんとか簡易二重窓にし、寒い部屋を改善しました。
実家の障子
50年ほど前に建築された実家は、当時の流行りなのか窓が多いです。そのため二重窓に変えようとすると数十万円では足りません。
障子は紙なので外気と家のなかの空気を完全には遮断はできないため、北側の部屋の窓は11月の昼間でも結露します。(写真は11月頃の12時頃に撮影しました。)
いろいろと検討した結果、塩ビの透明板を貼ることで見た目もそれほど変わらず効果がありそうなので試してみました。
材料
・タキロン 透明塩ビ板(厚さ1㎜)1820㎜×910㎜
・両面テープ(必要な分)(強力なものを推奨)
道具:鉛筆、硬い板を切れるハサミか板切り用カッター、定規、メジャー
あればグルーガン( 角の補強用)
タキロンの塩ビがネットでは一番安かったです。
厚みを1㎜にしたのは、2mmになると重くなるためです。また障子本来の機能も損ねないように透明にしました。
タキロンと記載された面と白い紙の貼られた面があります。作業するときはタキロンと記載された面を使用します。
作業
高さ、幅、それと板を貼る場所の内側の深さを測定しました。
実家の障子は縦が159.5㎝、幅:91.5㎝、塩ビ板をはめるところの深さ1㎝ありました。なので高さ方向は障子の内側に合わせるために、20㎝切りました。実際は、これより2㎜程度小さくしないと障子の内側にはまりませんでした。
普通のハサミで切ってみました(写真)。でも1㎜厚の塩ビを切るにはかなり力がいります。そこで、実家においてある厚板をきるハサミを使用しました。
写真は板を乗せたところですが、障子に合わせてみると微妙に入りきりません。入りきらないところを測定してみると、数ミリ寸法が狭いではありませんか!
障子に塩ビ板がはまることを確認したら、格子の4面面と縦方向にだけ両面テープを張りました。
障子4枚の作業を終えるのにおおよそ3時間程度かかりました。
透明の塩ビ板を張り付けた後です。見た目は取り付け前と変わらないように見えますが、塩ビに板を障子に貼っています。表面保護の白い紙は、見た目が障子とほぼ変化しないのと、両面テープが見えにくくなるので、そのままにしておきました。
効果
暖房効果は、12月上旬の18:00頃です。外気温は2℃でした。
障子+塩ビ板だと20.5℃。窓単体だ10.8℃。
9.7℃の差がありました。これで窓から入ってくる冷気を遮断できそうです。
かかった費用は塩ビ板2500円×4枚分と両面テープ100円×2個です。
障子+塩ビ板
窓単体
ふすまでつながっている縁側の障子も同様の事をしました。すると、いままで木造18畳用ファンヒーターを使用しても室内の温度が15℃以上にはならなかったのですが、20℃を維持できました。ちょっとだけ手間はかかりましたが部屋の寒さを改善できました。